
匠フォース
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「営業本来の仕事ができていない」新社長の即断即決で、事業のボトルネックを迅速に解消!
具体的な課題と導入効果
導入前
属人的な見積業務が営業活動を圧迫し、お客様とのコミュニケーション時間を十分に持てていなかった
営業は見積対応に追われ、顧客へのヒアリングや訪問に時間を割けず、回答遅れによる受注機会の損失も生じていた。見積業務を担えるのは2名のみで、それぞれ算出方法が分かれていたため、担当が代われば同じ図面でも金額が変わる。誰かが辞めれば会社にノウハウは残らない状態だった。
導入後
見積業務を標準化し、営業がお客様と向き合う時間を取り戻した
既存のExcelを基準に算出ロジックを統一したことで、誰が作成しても同じ金額が出せる状態へ。過去の類似案件を数十秒で検索できるようになり、見積作成時間を大きく短縮。空いた時間は顧客へのヒアリングや訪問に充てられている。新たに営業部へ異動した担当者も約3週間で見積の独り立ちを果たし、ノウハウが個人ではなく会社に残る状態を構築している。
山梨県甲斐市に本社を構える株式会社サンシン精工様。半導体製造装置関連の部品を軸に、自動車、医療、インフラまで幅広い分野の切削加工を手がけています。大型から小型まで、加工機械を幅広く揃え、技術開発部では設計から組立、配線までを一貫して担う。多種多様な加工ニーズに応える強固な体制を、40名弱のメンバーで築き上げてこられました。
しかし、2025年、代表取締役社長に就任した大間様が最初に目にしたのは、「営業本来の仕事ができていない」という事業のボトルネックと、その原因となっていた属人的な見積業務でした。
初回の接点から約1か月で匠フォース導入を即決し、属人化していた見積業務を標準化。営業メンバーがお客様との時間を取り戻すまでの歩みをお伝えします。
■ 会社概要
社名:株式会社サンシン精工
所在地:山梨県甲斐市
事業内容:精密機械加工部品、金型、治工具の製造及び省力化設備、メカ・制御装置の設計・製作
設立:1985年9月
従業員数:39名(2026年1月現在)
インタビューにご協力いただいた方
株式会社サンシン精工様
代表取締役社長 大間 香恵子 様
営業管理部 塩澤 健也 様
生産管理課 内藤 伊織 様
匠技研工業
カスタマーサクセス 飯高 悠貴
エンジニア 川﨑 聖斗
※本記事の掲載内容はすべて取材時(2026年8月)の情報に基づいています。
「営業本来の仕事ができていない」──新社長が最初に見つけた、事業のボトルネック

──飯高(匠技研工業):まずは、御社の事業内容と強みを教えてください。
大間様(代表取締役社長):半導体製造装置関連の部品を中心に、自動車、医療、インフラ関連など幅広い分野の切削加工を手がけています。精密機械加工部品のほか、金型や治工具、技術開発部ではメカ装置の製作も行っています。設備は5軸、横型・縦型のマシニングセンター、複合旋盤、ワイヤー放電加工機、研磨機などを有しており、鉄、ステンレス、アルミ、溶接物と、形状や材質にかかわらず幅広くご依頼にお応えします。
大型から小型のものまで設備を揃えており、また技術開発部もありますので、設計から組立、配線まで対応できます。
うちに頼めばどんな加工でも大体やってくれるだろう、という安心感をお客様に持っていただけているのではないかと思っています。
──飯高(匠技研工業):2025年に新しい経営体制になられました。経営者として、まず何から手をつけたいとお考えでしたか。
大間様(代表取締役社長):一番の課題は、営業のあり方でした。営業メンバーが本来の仕事をできておらず、事務所内にいる時間が長い。ヒアリングをしてみると、見積業務が大きな負担になっていて、日々多くの見積対応に追われていました。
お客様のところへ足を運んで顔を合わせたほうが信頼も上がりますし、オンラインでは得られない様々な情報も入ってきます。まずはそこを解決しよう、と考えました。
見積の担い手は2名。人が変われば、見積金額が変わる

──川﨑(匠技研工業):匠フォースを導入される前は、依頼が届いてから提出まで、見積はどのような流れで作られていたのでしょうか。
塩澤様(営業管理部):まず、図面が添付されたメールを受領するところからご依頼が始まります。数量と対応の可否を確認して、図面の形状から旋盤加工なのかマシニングなのかを判断する。加工の工数は現場の加工者に算出を依頼して、品質面を踏まえたうえで価格を出す、という流れでした。
初めて手がける形状のものは、今でも現場の加工者に加工時間を確認しています。過去の実績がありませんので、想定だけで数字を置くと、赤字になってしまう可能性があります。逆に、似た案件が重なってくれば、自分で回答できるようにもなります。
──川﨑(匠技研工業):見積の作り方が、Excelの方と紙・電卓の方で分かれていたと伺っています。実際のところ、どんな困りごとが起きていたのでしょうか。
塩澤様(営業管理部):急ぎの見積依頼が来たときに、私の代わりにもう一名の営業が対応した金額と、私が出す金額とで、大きく金額差が出ていたんです。困るのは、そのお客様から金額についてのお問い合わせをいただいた時でした。お客様の頭のなかには前回お伝えした金額が残っていますが、私が同じ図面を見て積算すると、違う金額になる。紙と電卓で出したものは計算の過程が残っていませんので、なぜその金額だったのかを確かめようもありません。その場で頭を働かせて、お客様にお答えするしかない。そのような状況が生まれていました。
──川﨑(匠技研工業):当時、お互いの見積を確認し合う工程はありましたか。
塩澤様(営業管理部):ありませんでした。それぞれが作成した見積を、そのままお客様に回答していました。もう一名の営業が出していた金額のほうが低い傾向にあり、受注はしても、利益が残っていない案件もありました。忙しくて金額の精査ができなかったのが要因ですね。
品質を守り抜くための、苦しい自転車操業状態
──川﨑(匠技研工業):当時、過去の見積や図面を探すのに、1件あたりどのくらいの時間がかかっていましたか。
塩澤様(営業管理部):膨大なファイルから1枚1枚探していました。営業を始めた初期のころは、ノウハウがなく全然見つからないんです。10〜15分ひたすら探すこともザラでした。ファイルも見積した順に綴じられていたので、探しようがない。管理システムのなかで似ている図面番号を出して、そこから探していくというやり方も併用していましたが、長いときには1時間かかることもありました。

──川﨑(匠技研工業):内藤様は、届いた見積依頼や案件の管理をどうされていましたか。
内藤様(生産管理課):アシスタントとして、いただいた見積依頼をすべて紙でファイリングしていました。表紙を自分で作って、そこに進捗状況を書き込んで、付箋を貼る。整理するだけで、20分ほどかかっていました。案件番号の振り方も独自のルールがあり、番号を見ただけでは案件を特定できない。ですから、別の担当者が対応した案件についてお客様からお問い合わせをいただいても、紙のファイルを一つひとつ開いて探し当てるまで、今いくらで見積をお出ししているのかが分からない。お客様に回答が返せているのかどうかを確かめるだけでも、かなりの手間でした。なんて非効率なんだ、と思っていました。
──川﨑(匠技研工業):案件の管理においても課題を抱えていたのですね。見積回答のスピードを要因として、損失につながることはありましたか。
塩澤様(営業管理部):弊社のスタンスとして、加工品の品質は絶対に守るべきものと考えています。図面上でクリアできるかどうかわからない公差があると、現場の加工者と顔を突き合わせて確認しますし、お客様とも、どこまでの品質を条件とするのかを丁寧にすり合わせます。ただ、そこに時間をかけると、今度は見積の回答期限に間に合わない。期限を守れていれば取れたはずの案件を、逃してしまったことはあります。
逆に、回答期限を優先すると、今度は金額を詰め切れないまま見積を出すことになります。根拠が薄いぶん、結果として安すぎる金額で出してしまったこともありました。匠フォース導入前は見積に丸1日使うこともあり、苦しい自転車操業状態でした。
決めきる前に、走り出す。社長就任直後の即断
──飯高(匠技研工業):匠技研工業のことは、どこでお知りになりましたか。
大間様(代表取締役社長):システムベンダーさんよりご紹介をいただいたのがきっかけです。それからホームページを拝見すると、匠フォースのユーザー企業として、お取引先のお名前もありました。皆さんのインタビュー記事を読ませていただいて、これはうちにも必要なんじゃないかと感じました。見積業務は複雑で改善に時間もかかりますが、同じような悩みを匠フォースで解決された会社様がこんなにいるのなら、うちも改善できるんじゃないか、と。
──飯高(匠技研工業):2025年に最初の接点をいただいて、そこから約1か月でご導入をお決めいただきました。決め手はどこにありましたか。
大間様(代表取締役社長):完全に属人化していた見積業務の課題を解消できる、という点でした。部門の壁を隔てていたものを超えて、改善を進められる。見積業務が標準化されて、誰でも同じ金額を出せるようになる。そこにとても魅力を感じました。実績図面や見積書はそれまで紙で保管していたのですが、場所を取らずにシステム上ですべて管理できる点も魅力でした。
匠フォースのご説明にお越しいただいたときに何に驚いたかというと、図面を重ね合わせて、どこが違うのかが目で見てすぐわかることでした。今までは細かい数字を全部見比べながら確認していましたから。手間がなくなり、確認漏れやミスも防げる。その改善を想像することができました。
──飯高(匠技研工業):社長にご就任されて日が経っていないなかでのご判断でした。不安はありませんでしたか。
大間様(代表取締役社長):私がいいと思って決めたはいいけれど、果たして皆さんにマッチするのか、使いこなせるのか、という不安はちょっとありました。ただ、先ほど申し上げたように、いろいろな企業様のインタビュー記事を見て、同じように悩んでいる会社がこういう風に改善されているんだから、間違いないだろう、と思えたんです。
導入することで本来の業務が止まってしまうような、マイナスの部分は多少出てくるかもしれません。でも、その先を見通したときには、きっとプラスになると。
属人化は解消できるうちに解消しておかなければならない、という想いもあり、とにかくスピード優先の意思決定でした。
──飯高(匠技研工業):社内で決めきれていないルールを抱えたまま、実装と並行して運用を始められました。決めきってから始める、という選択肢もあったと思うのですが。
大間様(代表取締役社長):私は、営業と生産管理とは物理的に離れていますし、正直、若い人に任せました。担当者が使いやすいように、誰でも使えるものができたらいい、という思いでしたので、私は担当者の意思にGOをかけるだけです。
1時間かけて探していた過去の見積が、数十秒で見つかる。根拠ある価格設定により、値上げも説明可能に

──川﨑(匠技研工業):匠フォース導入後、過去の類似案件を探し出すまでの時間はどう変わりましたか。
塩澤様(営業管理部):以前は、類似の案件を探すのに長いときは1時間かかっていました。それが今は数十秒です。
匠フォースでは、図面から過去の類似案件をすぐに呼び出せます。呼び出した見積はそのままコピーして使えますので、お客様からご依頼いただいた数量を入れ替えるだけで見積書が作れます。以前は類似の案件を探し当てた後に、数分かけてExcelへ内容を打ち込み直していました。今はそれが数秒でできるようになっています。
──川﨑(匠技研工業):内藤様の業務はどう変わりましたか。
内藤様(生産管理課):見積業務にかかる時間は、全体で3分の1以下になりました。見積依頼が届くたびに紙でファイリングして、表紙を作って進捗を書き込む、という作業が丸ごとなくなったのが大きいです。匠フォースの上で案件ごとに番号が振られて進捗も追えますので、整理に充てていた時間も、別の担当者の案件が今いくらで出ているのかを確認する手間もなくなりました。できあがった見積書はPDFにしてメールでお送りしますから、印刷もFAXもゼロです。見積書を置いていた棚も、今はもうありません。
──川﨑(匠技研工業):価格の考え方も見直されていると伺っています。お客様の反応はいかがですか。
塩澤様(営業管理部):他社さんの水準も伺いながら、価格の適正化を進めています。お客様の反応はさまざまで、「数か月前の見積と違う」と言われてしまうこともあります。ただ、今までには持てていなかった価格算出の根拠がありますので、説得力を持ってご説明できるようになりました。ちゃんとお客様にも納得いただけるご説明ができる、という変化が大きいです。
──川﨑(匠技研工業):匠フォースで見積を行うことで、お客様との関わり方に変化はありましたか。
塩澤様(営業管理部):見積の作成時間が減った分、お客様とのコミュニケーションや営業活動に割ける時間が増えました。そこからお声がけをいただける案件が増えている、という関連性もあると思います。
見積の回答スピードが上がったことで、見積が速いからまずサンシン精工に依頼しようと思ってくださる会社様も増えていそうです。
散らばっていた現場の力を、ひとつにする。
匠フォースは、製造業のためのAI基幹システムです。図面管理、見積・原価計算、現場ナレッジを一元的に集約し、ベテランの頭の中や紙・エクセルに眠っていた技術やノウハウをデジタル資産として蓄積。AIが日々の業務をアシストすることで、業務の標準化・効率化だけでなく、工場経営そのものを強化します。
製造業の業務プロセスを深く理解した専門チームが、導入設計から現場への定着まで一貫して伴走。上場企業から町工場まで、幅広い製造現場でご活用いただいています。
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数か月の見積業務習得が、3週間で独り立ちできるように

──川﨑(匠技研工業):長年見積を担ってこられた方が、今年に入って退職されたそうですね。引継ぎはどのように進みましたか。
塩澤様(営業管理部):退職の1カ月ほど前から引継ぎを始めました。後任は製造から営業に移ってきた者で、パソコン業務には不慣れな方だったのですが、3週間ほどで独り立ちできました。
私自身が見積業務を始めたときは、ルールもなく手探りのスタートで、慣れてきたなと思えたのは数か月後です。それと比べると、かなり早い立ち上がりですね。つきっきりで教えたわけではなく、疑問が出たら担当者間で共有する、という形でした。
──川﨑(匠技研工業):社内のルールが固まりきらないまま、匠フォースの実装と並行で利用を進める形になりました。使い始めたときの印象も含めて、いかがでしたか。
塩澤様(営業管理部):画面の上から順に進めていけば見積書ができあがる、というのは分かりやすいと思いました。進め方については、大変ではありましたが、決めるべきことは決められました。もう少し詳細を詰めたい部分は、運用しながら改善していけばいい。そう考えて進めていました。
──川﨑(匠技研工業):弊社とのやり取りで、印象に残っていることはありますか。
内藤様(生産管理課):要望は私からも結構出していますが、それに対して、匠技研工業の皆さまは何かしら必ず形にしてくださいます。要望への対応に滞りがない印象ですね。
塩澤様(営業管理部):Slackでの依頼にすぐ取り組んでもらえるのが助かります。「これはそのまま実現できないけれど、こういう形ならできる」と返してくださる。お話していて嫌な気分になりませんし、とても会話がしやすいです。あとは、川﨑さんのエンジニア目線ですね。営業の方を通さずに、エンジニアの方と直接会話して要望をお伝えできるのが嬉しいです。
「山梨県の切削加工会社といえば、サンシン精工」。選ばれ続けるための速さと正しさ

──川﨑(匠技研工業):最後に、同じように見積の属人化で悩んでいる製造業の方へ、メッセージをお願いします。
塩澤様(営業管理部):Excelでマクロを組める人がいないなど、IT人材にお困りの方には、特に専門システムの導入をおすすめします。結局、属人的な業務では従業員がいなくなってしまえば全員が困ってしまいますから。
内藤様(生産管理課):せっかく半導体の製造業に関わっているので、半導体の技術が結集されたAIの技術を、自分たちで使いこなし、業務に活かしたいと思っています。
もし匠フォースが導入されていなかったら、業務が逼迫し、現場が回らなくなっていたと思います。利益が出ているか出ていないかの判断もできていませんでした。匠フォース導入時の社長の即断即決には感謝をしています。
──飯高(匠技研工業):今後、御社をどんな会社にしていきたいとお考えですか。
大間様(代表取締役社長):新年度を始めるときにビジョンとして皆さんにお伝えしたのですが、プロ意識を持って、誇りを持って仕事をしてほしいと思っています。山梨県の切削加工会社といえばサンシン精工だ、と思われるくらいのブランドができたらいい。とにかく、お客様に選ばれ続ける会社でありたいんです。
選ばれ続けるということは、お客様の期待に応えるということです。図面通りに仕事をして納める。梱包ひとつとっても、丁寧に、かつお客様の負担にならないやり方をする。そういう小さなことから信頼が生まれると思っています。会長が昔から「常に挑戦するように」と言っていました。今のままではなく、もっと挑戦して、その姿をお客様にお見せすることも大切だと思っています。
見積の業務でいえば、回答が早いことが一番です。早く、正しい見積を出して、お客様に決めていただければ、双方の時間ができますから。

編集後記
社長にご就任されてすぐ、「見積業務が要因で営業本来の仕事ができていない」というボトルネックを見つけられ、そして即断即決で動かれた。この意思決定の早さこそが、1年で業務改善をやり切れた背景にあると思います。
「山梨県の切削加工会社といえば、サンシン精工」これからもお客様に選ばれ続ける会社であるよう、ビジョンの達成を全力でサポートします。
カスタマーサクセス 飯高 悠貴

監修者
飯高 悠貴
(
いいたか・ゆうき
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カスタマーサクセス
匠技研工業株式会社
前職:大手総合商社、ホッケー選手、総合コンサルティングファーム
新卒で大手総合商社に入社し、インド支社での勤務などを経験する。
その後、「自分の人生を自分の意思でハンドリングしたい」という想いから、社会人5年目で守られた環境を飛び出しドイツでホッケー選手として活動。帰国後は総合コンサルティングファームに入社し、プロジェクトマネジメント等のスキルを培う。
2025年4月、「社会にインパクトを残したい」という想いと、製造業の変革に本気で挑む創業メンバーの熱量に惹かれ、匠技研工業へ参画。
現在は現場訪問やヒアリングを通じてお客様の業務フローや課題を徹底的に理解し、「匠フォース」を活用した業務の改善提案を行っている。実現が難しい要望に対しても代替案を提示する“お客様ファースト”の姿勢を貫き、組織にポジティブな熱をもたらしながら製造現場の変革に挑んでいる。










