
見積
公開日:
見積時間を80%削減し、残業ゼロと"攻めの営業"を実現!
具体的な課題と導入効果
導入前
「紙の山と手入力」に忙殺される見積現場と、限界を迎えた現場担当者
毎日100件以上の見積依頼を2名の担当者が紙と手作業で処理していた。過去の見積は記憶を頼りに紙の山をひっくり返して探すしかなく、担当者の机には見積依頼図面が山積みに。平日3時間ほどの残業と毎週土曜日の休日出勤が常態化し、プライベートや新規開拓営業に充てる時間が十分に確保できない状態だった。
導入後
見積時間80%削減と「攻めの営業」で、マーケット不況を乗り越える強固な経営体質へ
匠フォースの導入により、1件あたり10分かかっていた見積時間がわずか2分へ短縮。類似図面検索で過去データを即座に引き出せるようになり、価格改定時も顧客へ明確な根拠を提示できるようになった。担当者は月の半分を出張に充てられるようになり、新規案件の獲得など「攻めの営業」が可能に。メイン市場低迷期にも売上を維持できる、強固な経営体質を確立した。
島根県を拠点とし、山陰地方随一の樹脂・金属精密加工メーカーとして日本のモノづくりを支える株式会社ガット様。エンプラ材の豊富な在庫保有による「圧倒的な短納期」を強みとし、半導体製造装置から、極めて高い品質保証が求められる医療機器、さらには車載電池関連に至るまで、最先端産業の根幹を担っています。
しかし、その確かな技術力と顧客対応力の裏側で、現場の見積担当者たちは限界を迎えていました。毎日100件を超える見積依頼に対し、紙と手作業で立ち向かう日々。果てしない残業と休日出勤によって、家族と食卓を囲む時間さえも犠牲になっていたと言います。
「とにかく誰か助けてほしい。」
そんな藁にもすがる思いから『匠フォース』を導入し、見積時間を80%削減。空いた時間で「攻めの営業」へと転換し、マーケット不況さえも跳ね返した同社の軌跡と現場のリアルな声をお届けします。
■ 会社概要
社名: 株式会社ガット
所在地:島根県仁多郡奥出雲町
事業内容: 樹脂・金属精密加工、アッセンブリ、部品調達
設立: 2003年
従業員数:29名
インタビューにご協力いただいた皆さま
株式会社ガット様
営業部 課長 西村 聖 様
営業部 内田 奈津子 様
匠技研工業
製品本部 プロダクトマネージャー 中野 景太
※本記事の掲載内容はすべて取材時(2026年1月)の情報に基づいています。
半導体から医療までを支える「圧倒的短納期」と「調達力」
——中野(匠技研工業):まずは、ガット様の事業内容や強みについて教えてください。
西村様(営業部 課長): 当社は山陰地区随一の樹脂・金属精密加工メーカーとして、部品加工からアッセンブリまでを手掛けています。最大の強みは、エンプラ材の豊富な在庫を保有しているため、極めて短納期での納品が可能なことです。また、グループ会社の商社機能を活かし、自社で製作できない購入品を含めた設備一式の部品調達を一貫して行えることも、お客様から高く評価されています。
——中野(匠技研工業):どのような産業分野のお客様が多いのでしょうか?
西村様(営業部 課長): 現在は半導体関連が4割、次いで医療機器関連が2割を占め、他にも車載電池や電気自動車関連の治具など、多岐にわたります。関西圏の企業様や、九州の半導体関連企業様など、西日本の企業様から広くお取引をいただいており、特に医療機器分野は非常に厳しい品質保証が求められますが、当社グループの品質管理体制を活かし、高い要求レベルにもお応えしています。
毎日100件の図面に埋もれる日々。限界を超えていた見積業務

——中野(匠技研工業):まずは、匠フォースを導入する前に抱えられていた課題について教えてください。
西村様(営業部 課長): 当時は、毎日100件以上の見積依頼が来ており、それを2人の担当者でこなしていました。見積の作り方も非常にアナログで、材料費だけはExcelで計算し、その後の加工費などは紙の図面に直接手書きで書き込んでいました。さらに、回答後の見積書をPDFにするために、製品名や図番を1文字ずつ手入力で打ち直していたんです。
回答を終えた紙図面や見積書は倉庫に保管されるため、過去の情報を探すのにも一苦労でした。「この部品、前回いくらでやったっけ?」と思っても、記憶を頼りに紙の山をひっくり返して探すしかなく、検索性が全くない状態でした。
——中野(匠技研工業):毎日100件を手作業で……。想像を絶する業務量ですが、残業や休日出勤もかなり発生していたのではないでしょうか?
西村様(営業部 課長): はい。定時には到底終わるはずがなく、平日3時間程度の残業と、毎週土曜日の休日出勤が常態化していました。
担当者2人の机の間には、常に未処理の図面の束がドサッと山積みになっていて……。その紙の山を見るだけでも精神的なストレスを感じていましたし、急ぎの案件をその束の中から探し出すだけでも膨大な手間がかかっていました。
当然、プライベートは削られ、家族と一緒にご飯を食べる時間すら犠牲になっていました。とにかく目の前の膨大な見積をさばくことでいっぱいいっぱいで、本当に「誰か助けてほしい」という極限の状態でした。
「藁にもすがる思い」で決断した匠フォース導入

——中野(匠技研工業):そうした過酷な状況の中、システム化を検討され始めたのですね。匠フォースを知っていただいたきっかけは何だったのでしょうか?
西村様(営業部 課長): 取引先企業からのご紹介でした。当時、私たち自身でも展示会に足を運び、他社のシステムも比較検討していました。例えば、他社のAI類似図面検索システムなどもお話を伺ったのですが、初期費用だけで数百万円かかったりと、私たちの規模感や業務にはフィットしませんでした。
そんな中、匠フォースのお話を伺い、藁にもすがる思いで導入を決めました。
——中野(匠技研工業):他社と比較した上で、最終的に弊社を選んでいただいた決め手はどこにありましたか?
西村様(営業部 課長): システムそのものというより、「伴走支援の仕組み」と「人」です。匠フォースは、企業ごとにカスタマイズして、私たちが使いやすいシステムに育てていくことができます。実際、導入後の定例ミーティングでも、こちらの要望を伝えるとシステムがどんどん良くなって返ってくるので、打ち合わせが本当に楽しかったです。
もう一つは、匠技研工業さんの「人の熱量」です。正直なところ、パソコンを全く使っていなかったメンバーがいきなりシステムを使えるのか?という不安はありました。
しかし、匠技研工業の前田社長の圧倒的な熱量と、CSご担当である中野さんの真摯な対応に心を動かされ「この人たちを信じて、お世話になろう」と決心しました。
手入力の"根性勝負"から卒業。パソコン未経験者も使いこなせる直感的なAIシステム

——中野(匠技研工業):実際に現場で匠フォースを使い始めて、いかがでしたか?
内田様(営業部): 中身はしっかりしていますが、操作自体は非常にシンプルなので、パソコンに不慣れなメンバーでも意外とすんなり使いこなせるようになりました。
現場で最も衝撃的だったのは、OCR(文字認識)機能による自動入力です。今まで製品名や図番を、1件ずつ見積書に手入力していたものが、図面をシステムにアップロードするだけでAIがパッと読み取って自動入力してくれる。これを見た時は「マジか!」と本当に驚きました。
——中野(匠技研工業):それは嬉しいリアクションですね!時間的な短縮効果はどれくらいありましたか?
西村様(営業部 課長): 以前は1件あたり10分程度かかっていた見積が、今はたった2分で作成できます。単純計算で80%の時間削減となり、個数違いの見積作成においては、もっと時間を削減できています。手入力の時代は「いかに早くキーボードを打つか」という根性勝負でしたが、今は手入力の手間もミスも激減しました。
さらに、類似図面検索ができるようになったことで、過去の記憶を辿り、紙の山を探る必要がなくなりました。誰がどんな見積をしたかがシステム上で瞬時に共有できるので、属人化していた見積業務の基準が統一され、新しく入るメンバーへの教育もしやすくなりました。
散らばっていた現場の力を、ひとつにする。
匠フォースは、製造業のためのオールインワンAIサービスです。図面管理、見積・原価計算、現場ナレッジを一元的に集約し、ベテランの頭の中や紙・エクセルに眠っていた技術やノウハウをデジタル資産として蓄積。AIが日々の業務をアシストすることで、業務の標準化・効率化だけでなく、工場経営そのものを強化します。
製造業の業務プロセスを深く理解した専門チームが、導入設計から現場への定着まで一貫して伴走。上場企業から町工場まで、幅広い製造現場でご活用いただいています。
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根拠ある価格提示でクライアントからの信頼も獲得。空いた時間で「攻めの営業」を実現!

——中野(匠技研工業):過去の見積がすぐに見つかることで、お客様とのやり取りに変化はありましたか?
西村様(営業部 課長): 大きな変化がありました。以前は担当者間で見積価格のバラつきがあり、お客様から「前の担当者の時はもっと安かったのに!」とお叱りを受けることもありました。しかし今は、価格が上がった場合でも「前回はこの条件でこの価格でした」と、しっかりとした根拠を持って交渉ができるようになりました。
逆に、リピート案件であればすぐに過去データがわかるので、柔軟に価格の調整をすることも可能です。見積の回答スピード自体も格段に上がり、お客様からの信頼にもつながっています。
——中野(匠技研工業):業務が効率化され、残業や休日出勤がなくなったことで生まれた時間は、現在どのように活用されていますか?
内田様(営業部): 一番は、担当者が出張に出られるようになったことです。以前は見積が滞ってしまうため、担当のどちらかが必ず社内に残らなければなりませんでした。しかし今は、月の半分ほどは外に出向いて、細かい製品の打ち合わせや新規案件の獲得など「攻めの営業」ができるようになりました。
——中野(匠技研工業):攻めの営業、素晴らしいですね。売上にも良い影響が出ているのでしょうか?
西村様(営業部 課長): はい。実はこの3年間、半導体関連の仕事が大きく落ち込んだ時期がありました。普通なら会社が傾いてもおかしくない状況ですが、当社の売上はそこまで落ちなかったんです。それは、匠フォース導入によって生まれた時間で、新規獲得を含めた営業活動を継続できていたからです。
また最近では、BCP(事業継続計画)の観点から、関東のメーカー様が西日本のサプライヤーを探す動きがあり、お声がけいただく機会も増えました。匠フォースがあるおかげで、こうした新規の引き合いにも、スピード感を持って対応できています。
紙の山が消え、家族が笑顔を取り戻す。地域へ還元する未来のモノづくり

——中野(匠技研工業):プライベートでの変化はいかがですか?
西村様(営業部 課長): 生活が劇的に変わりました。土日にしっかり休めるようになり、子供の大会を見に行ったり、家族と一緒に過ごす時間が圧倒的に増えました。机に山積みになっていた紙の束がなくなり、「いつ急ぎの案件が来るか」とビクビクする精神的なストレスが完全に消えたんです。
私生活が充実したことで、仕事へのモチベーションも自然と上がっています。
——中野(匠技研工業):最後に、今後の会社の展望についてお聞かせください。
西村様(営業部 課長): 当社は製造業としては珍しく、平均年齢が30歳前後と若く、離職率も非常に低いんです。5年後、10年後、さらには50年後を見据えて、誰もが働きやすい環境を整え、このメンバーで長くモノづくりを続けていきたいと考えています。
また、私たちは島根という地域社会との共生も大切にしています。毎年、利益の一部を地元の学校に寄付したり、地元の高校生向けに職場体験や工場見学を実施したりしています。
実際に、職場体験に来てくれた高校生が当社の雰囲気を気に入って、そのまま入社してくれたケースも複数あります。
私たちのガットという社名は、Grow Up Togetherの頭文字を取って、社長が名付けました。これからも、匠フォースを活用して強い経営基盤を作り、地域に貢献しながら、お客様や社員、関わるすべての方と一緒に成長できる会社を目指していきます。
【編集後記】
毎日100件の紙図面に追われる限界のアナログ現場から、AI活用で壁を打ち破り、見積時間を劇的に削減するまでに至った軌跡。「家族との時間」を取り戻し、マーケット不況をも跳ね返す「攻めの営業」へと転換した道のりは、属人化と業務過多に悩む多くの製造業の方々に勇気を与えるはずです。
これからもガット様の躍進を支えていきます!
製品本部 プロダクトマネージャー 中野 景太

監修者
中野 景太
(
なかの・けいた
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製品本部
プロダクトマネージャー
匠技研工業株式会社
前職:大手証券会社(営業、顧客・コンプライアンス管理 担当)
大学時代は航空部に所属し、パイロットを目指して仲間と切磋琢磨する日々を送る。 新卒で大手証券会社に入社し、営業および管理業務に従事する中で、「組織の歯車ではなく、自らの手で事業を創り出し、社会を良くしたい」という想いを強め、2023年に匠技研工業へ参画。
現在はプロダクトマネージャーとして、「導入企業様に、常に価値を感じていただくこと」をミッションとし、現場への訪問やきめ細やかなサポートを行う。モノづくりに携わる全ての人々が、誇りを持って働ける世界の実現を目指し、日夜奔走している。







