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【開催レポート】「匠フォーラム2025」に製造業のトップランナーを目指す同志が集結!

2026.02.16

【開催レポート】「匠フォーラム2025」に製造業のトップランナーを目指す同志が集結!

私たち匠技研工業にとって、ビッグイベントである「匠フォーラム」が、2025年11月14日、東京大学・山上会館にて開催されました。

当日は、DX推進の最前線で奮闘されている製造業のトップランナーを目指す50社以上が、「日本のモノづくりを変える」という熱い志を胸に集結

登壇企業様による成功事例、そして私たち匠技研メンバーもファシリテーターとして参加させていただいたグループディスカッションなどを通じて、会場は終始、真剣な眼差しと熱気に包まれました。

このレポートでは、匠技研工業が目指す製造業DXのビジョンと、参加者様が生み出していたフォーラムの熱気をお届けします。

成功事例から学ぶ、DX推進のポイント

匠フォーラム最初のセッションでは、株式会社アンスコ様・有限会社石橋製作所様に登壇いただき、匠フォース導入による現場の変化や今後の展望について語っていただきました。

「最大11時間→1時間」に見積工数が短縮!立ち上げを迅速に成功させた要因とは

【会社概要】
株式会社アンスコ 様
1939年創業/愛知県
高強度・高精密 締結部品の製造販売

【登壇者】
営業部 部長 岩永 圭一 様


アンスコ様は、「見積作成の際に、技術部と営業部の間で何度もメール往復が発生し、完成までのリードタイムが長期化する。」という課題を抱えていました。

その他にも

  • 担当者ごとに見積方法がバラバラで、業務が標準化されていなかった。
  • 原価計算をExcelや基幹システムなど複数ツールで行っており、プロセスが複雑化・属人化していた。
  • 図面や見積管理が紙ベースで行われており、非効率だった。

などの課題が山積していたのです。

しかし、匠フォース上で図面・見積を一元管理することで、メールでのやり取りが撤廃され、情報伝達のヌケモレが低減。
従来6〜11時間かかっていた見積作成が、約1時間にまで短縮しました。

この成功の裏には、匠技研のカスタマーサクセスと実現した、徹底した定着プロセスがあります。

岩永様からは「週1回のWeb会議で、こちらの要望を丁寧に、細かく、タイムリーに拾い上げてくれたおかげで、焦らず実態に合ったシステムを作り上げることができた」と、弊社カスタマーサクセスの伴走支援に対する嬉しいお言葉をいただきました。

また、現場の抵抗を生まない導入戦略として、まず「製作可否検討依頼書」という一部業務に絞ってスモールスタートし、入力画面を既存の紙帳票と同じレイアウトに寄せるなど、使用者の心理的負担を軽減する細かな工夫を徹底。

その結果、見積工数が最大11時間から1時間に激減するという、劇的な成果を実現したのです。

「どんぶり勘定」から脱却!原価計算適正化への挑戦

【会社概要】
有限会社石橋製作所 様
1967年創業/静岡県
金属プレス部品の製造、その他関連事業

【登壇者】
代表取締役 石橋 達也 様

2社目に登壇された石橋製作所様は、不正確なチャージレートにより、適切な価格転嫁が困難な状態にありました。
また、見積業務が社長一人に集中する状態に課題を感じており、属人化からの早急な脱却を模索されていました。

しかし、匠フォース導入後は、弊社カスタマーサクセス(原価計算適正化の専門知見を持つコンサルタントチーム)の支援のもと決算書などの財務データからチャージレートを再計算することで、根拠ある見積金額を算出し、適切な価格転嫁に成功しています。

また、担当者が見積の叩き台を作成し、上長が承認する分業体制を構築することで、社長の負担が激減したのです。


現在は、従業員のモチベーションを高めながら、予実管理と改善のPDCAサイクルを回し、「現場起点で利益を生み出す組織」への変革を進めています。

グループディスカッションで実践知を共有

続くセッションでは、2社の成功事例を元にグループディスカッションを実施。加工種別ごとに10のグループに分かれて、それぞれに匠技研メンバーがファシリテーターとして加わりました。

「2社の成功要因の深掘り」や「自社で活用できるポイント」を各グループで話し合う中で、同じ課題を持つもの同士「じゃあ、自社でやるならどうする?」という解決策の共有にまで議論が展開!

会場全体が一つのチームになったかのような、高い熱量の中でアウトプットが続きました。

「新しい操作を楽しむ社内文化をどう作るか」「プロジェクトチームで全社を巻き込む仕組み」など、現場と経営目線が入り混じった熱い議論の数々…。それはDXに真剣に向き合うトップランナーが集う匠コミュニティならではの光景でした。

現場で活かせる「AIの最新活用事例」

次のセッションでは匠技研メンバーが2つのブースに分かれてプレゼンを行いました。
これは、事前に実施したアンケートで、経営層から現場担当者層まで、参加者層ごとに「最も知りたい」とあがったコンテンツを厳選して用意したものです。

一つ目のブースでは、事前アンケートで最も興味が高かった「AIの活用事例」と「AI・DX人材の育成」に焦点を当てたプレゼンを開催。
匠フォースの製品開発担当である和田が登壇し、AIのおすすめ活用法について、事例を用いて解説しました。

AIの最新活用事例<ピックアップテーマ>

① 新たな取引先探しに「DeepResearch」を活用

② 自社専用AI「カスタムGPT」による設計品質の向上

データ分析アプリで経営改善

④ 未来のブラウザ「ChatGPT Atlas」の紹介

CBO原が語る「AI・DX人材の育成戦略」とは

後半では、弊社CBO原が「AI・DX人材の育成戦略」をテーマに登壇。

プレゼン内で明確に打ち出したのは、「変革のエンジンは、経営者自身である。」ということです。組織に新しい変化をもたらす際、社員の反応は「2:6:2の割合」に分かれるという法則があります。

  • 2割:変化に対して非常に積極的な推進役となる方々
  • 6割:状況に合わせて柔軟に対応する、あるいは様子を見る方々
  • 2割:変化に対して(現状維持を望むなど)慎重な姿勢をとる方々

では、社員を巻き込み全社的なDXの機運を高めるにはどうすればいいのでしょうか。

具体的には、経営者自ら主体的に行動し、AI活用で得た知見を推進役へ積極的に伝えます。そこで生まれる成功事例と経営者や推進役の熱意が、自然と6割の社員を巻き込みます。

最終的には、推進役の成功を全社の仕組みに昇格させることで、AI時代を生き抜く強い組織へと変革されていくのです。

明日から業務が倍速になる!匠フォース活用Tips集

もう一方のブースでは、「日常業務が劇的に効率化する 匠フォース活用術」をテーマに、現場担当者層の皆様がすぐにでも実践可能な具体的なテクニックを共有しました。

その他、「作業時間を半減させる匠フォースの裏ワザ」として、図面の紐づけ機能や視認性を高める一覧表示の方法、各種ショートカットキーによる時短術もご紹介しました。

最後は、実際に手を動かして効率化を体験していただきました!

CTO井坂が語る「現場と共に進化する匠フォースの未来とは」

両ブースの発表後は、弊社CTO井坂より、直近1年間の匠フォースの進化の軌跡と、今後目指す未来へのロードマップを発表しました。

1. 進化の軌跡:ユーザーの声が生んだ24の新機能

匠フォースは、利用者様からいただいた機能要望を全て記録し、システムの開発に活かしてきました。

利用者様の声から生まれた新機能は、直近の1年間で24個も実装され、細かい修正も含めると163回ものアップデートを重ねています。

1年前にリリースされた「類似図面検索」は、当時はバージョン2の段階でしたが、その後も研究とアップデートを重ね、今ではバージョン7にまで進化しました。

見積業務はもちろんですが、工場経営全体でより大きな力を発揮するシステム。それが匠フォースです。

「単品部品から組立品まで」「見積業務から工場業務全体まで」オールインワンにお使いいただける土台も整ってきています。

しかし、これは、我々が作りたい世界のほんの序章に過ぎません。

2. 一気通貫のデータ管理を実現した先に、目指す未来とは?

それは、データとAIを用いた、さらなる業務の自動化、そして高度化です。

匠フォースが追い求めている理想は、AIがほぼ完全自動で、見積業務を行える世界です。

  • ものづくりに関する専門知識を持ったAIが、まるで社員のように図面を読み解き、工程分解や工数予測を行える世界。
  • 赤字受注や失注を極力減らし、各工場が持つ独自の技術や付加価値を適正な金額に反映できる世界。

これは夢物語ではなく、匠フォースがユーザー様と共に実現する、近い未来の話です。

3. 新機能発表!モノづくりのノウハウを持つAIチャット「匠フォースAI」とは?

このような世界観を目指す中、フォーラムではその第一歩となる新機能が発表されました。

それが、「匠フォースAI Ver1」です。

モノづくりのノウハウと匠フォースの学習データを合わせ持つAIが、図面や加工など、現場で発生するさまざまな困りごとを瞬時に解決してくれます。

例えば、「図面情報の表を読み取って書き写す。」といった業務に30分以上の時間をかけている方も多いのではないでしょうか。

そんな時は、匠フォースAIに「部品構成表を抽出して。」とお願いしてみます。すると、AIが瞬時に表を読み取ってコピー可能なデータとして出力してくれます。

その出力データをお好きなエクセルに貼り付けたり、基幹システムに取り込んだりすることで、ツールをまたいだデータ加工も容易になるのです。

これは、活用事例のほんの一部に過ぎません。匠フォースAIもユーザー様の声と共に、今後さらなる進化を重ねていくでしょう。

AI時代を担う「変革の主役」は誰か?

フォーラムの最後は弊社代表の前田が登壇し、「製造業の未来を共に創る」をテーマに、日本製造業が世界で勝ち抜くためのビジョンについて、熱いメッセージを発信しました。

逆境こそが「Japan as No.1」を取り戻す絶好のチャンス

生産年齢人口の減少、人件費・原材料費の高騰、世界情勢の急速な変化。これらは一見、悲観的な不安材料に見えます。

一方で、日本の製造業は、人手不足を背景に直近20年間で生産性を向上させており、近年では生産拠点の国内回帰の機運も高まっています。

つまり、逆境をチャンスに変えて「Japan as No.1を取り戻す」大きなチャンスを迎えている産業でもあるのです。

しかし、現状維持のままではこのチャンスを掴むことはできません。その鍵を握るのが「AI時代のDX」です。

DXの本質は「D(デジタル)」ではなく「X(変革)」にある

多くの企業が「デジタルをどう使うか」「AIをどう活用するか」というD(Digital)の議論に終始しがちです。しかし、前田は、DXの本質はX(Transformation=変革)にあるといいます。

変革とは、現状と理想のギャップ(課題)を埋める行為です。 ここで重要なのが、「AIの進化によって、描ける『理想』の天井が大きく押し上がった」という事実です。

AIが登場する前には不可能だと思われていた業務の自動化や高度化が、今や現実的な「理想」として描けるようになりました。この高い理想を描き、変革しようとする「意志」こそが、すべての出発点となります。

変革へのロードマップとは

「とにかくAIを導入しよう」というアプローチだけでは、AIの恩恵には到達できません。前田は、AI時代の変革には明確なロードマップが存在するとし、以下のステップを提示しました。

  1. 変革の意志:まず経営者が「変わる」と決めること。
  2. 変化に強い組織文化: 新しい挑戦を許容する土壌を作ること。
  3. 標準化・プロセス最適化: 実現したいことから逆算し、必要なデータを定義すること。
  4. デジタル化・データ化: 意義あるデータを蓄積すること。
  5. AI Transformation: 蓄積されたデータをAIが活用し、飛躍的な成果を生むこと。

このステップを地道に登ることで初めて、AIは真の威力を発揮します。

日本の製造業が持つ「唯一無二の武器」

では、この変革を生む主役は誰なのか?
それは、当日フォーラムに集ってくださった「匠コミュニティの皆様」です。

各企業がそれぞれのビジョンを掲げ、変革を生む組織になることが、日本の製造業を大きく前進させていきます。

実は、GoogleやOpen AIなどの巨大テック企業ですら持っていない、日本の製造業だけが持つ「最強の武器」があります。

それは、「現場のデータ」です。

日々、現場で生み出される高品質な製造データこそが、日本製造業の唯一無二の武器であり、これを標準化し蓄積していくことが、世界で戦うための鍵となります。

「地道に一歩ずつ歩みを進めれば、日本のモノづくり産業は必ず復権する。」

匠コミュニティには、業界変革のロードマップを共に走る仲間が集っています。

匠コミュニティへのご参加をお待ちしています!

われわれ匠技研工業も

「フェアで持続可能で、誇れるモノづくりを実現する」ために。

そして、「日本の製造業の明るい未来を創る」ために。

これからも匠コミュニティの皆様と共に歩んで参ります!

PS:参加者同士で親睦を深めた懇親会

フォーラムの後、会場を移して懇親会を開催しました!日中の熱気をそのままに、会場は和やかなムードに包まれました。

参加者様は、共通の課題を持つ方や、フォーラムでは席が遠かった方とも交流し、グラスを片手に「あの機能、うちではこう使ってるよ」「実はうちも同じことで悩んでいて」と、ざっくばらんに情報交換をされていました。

私たち匠技研メンバーも、お客様と直接お会いし、日中のセッションでは聞けなかった「生の声」や「本音の課題」を伺うことができて、とても貴重な機会となりました。

名刺交換の輪が絶えることはなく、新たなビジネスの種がいくつも芽生えた一夜になりました。

追記:匠フォーラムから生まれた「新しいビジネス」

後日、参加者様から「あの日出会った企業さんと、取引が始まったよ!」というご連絡をいくつもいただき、私たち運営メンバー一同、ガッツポーズをして喜びました!

ただ親睦を深めるだけでなく、互いの技術や強みを活かして、実際のビジネスにつなげていく。

匠コミュニティが「工場経営を強くする場」として機能し始めていることに、大きな手応えを感じています。これからも、皆様のビジネスを加速させる出会いを全力でサポートしていきます!

PPS:嬉しいお声もたくさんいただきました!

最後に参加者の皆様からいただいたコメントを掲載させてください。

経営層
「同じような悩みを持つ他社と知り合い、話が聞ける点が良かった。」

管理職
「気付きの場になりました。同志ができたように思います!」

管理職
社内で使えるAI情報はためになりました。 また、参加者同士のディスカッション形式がよかったと思います。」

部門長
「ブレイクアウトセッションは参加型で、匠技研メンバーに直接質問がしやすい環境でよかった。」

管理職
「匠フォースのこれからが知れて、やりたい事がイメージしやすかった。」

現場担当者
「各コンテンツが前回(名古屋)よりよかった!」

次回はぜひ現地でこの熱量を感じてください!匠コミュニティのさらなる躍動に、これからもご期待ください!

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