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業界未経験でもわずか3ヶ月で見積業務の即戦力へ!AIと共に歩む「働き方改革」

2026.03.27

業界未経験でもわずか3ヶ月で見積業務の即戦力へ!AIと共に歩む「働き方改革」

駿河湾の風を感じる、静岡県焼津市に拠点を構える株式会社ニッシン様。

開発・設計から加工・組立、さらには電装系プログラミング、現場据付までを自社で完結させる「一気通貫」の体制を武器に、自動車業界をはじめとする多種多様なオーダーメイド装置を手掛けてきました。

しかし、高い技術力や対応力を持つ反面、見積業務は専務とベテラン社員の2名しか対応できない属人化が課題に。

「このままでは顧客の信頼を失う…」という危機感を募らせていた矢先に出会ったのがAI図面管理・見積システム「匠フォース」です。

匠フォース導入後は、製造業未経験の社員が、3か月で業務を習得し、見積を作成するなど、劇的な進化を遂げています。

伝統を守りつつ、AIという新たな翼を得て「技術承継の最適解」を見出したニッシン様の歩みをお届けします。


■ 会社概要

  • 社名:株式会社ニッシン
  • 事業内容:ワイヤーハーネス関連の専用機の製造、治工具類の製造及び各種機械部品の製造、総合省力機器具設計・製造
  • 設立:1975年
  • 従業員規模:46名
  • URLhttps://nissin-yaizu.com/ 

インタビューにご協力いただいた方

  • 株式会社ニッシン様
    • 専務取締役 坪井 航一 様
    • 営業課 営業企画 知念 洋一 様
    • 営業サポート 大石 菜南子  

  • 匠技研工業
    • カスタマーサクセス 國馬 秀治
    • 製品本部 プロダクトマネージャー 中野 景太

※本記事の掲載内容はすべて取材時(2025年12月)の情報に基づいています。

荒波を乗り越え続けて50年。「一気通貫」は生き残るための決断だった

──(國馬) まずは、御社の強みや、現在に至るまでの歩みを教えてください。

坪井専務:弊社の強みは、オーダーメイド装置の設計から加工、組立、電気、プログラミング、そして現場据付までを一貫して行う「トータルサポート」にあります 。しかし、30年前に私が入社した頃は、まったく違う業態でした 。当時は大手メーカーの量産部品を月に数千個作る「加工屋」だったんです 。

──(國馬)そこからどのようにして、現在の業態にシフトされたのでしょうか。

坪井専務: 転機はリーマンショックの直前でした。うちがやっていたような量産仕事が中国などの海外へ一気にシフトし始め「このままでは会社が立ちゆかなくなる」という危機に直面しました。

当時は社内に設計者もおらず、組み立ても​​1,2名。そこから必死で方向転換を図り、設計を内製化し、外注頼みだった電気や組み立ても自社でできるように領域を広げてきたんです。

今では、車種ごとにデザインが異なる車載部品など、ニッシンにしか作れない「一品物」を手掛けています。

ベテランが抱え込む「見積というブラックボックス」

──(國馬)オーダーメイドである一方で、見積業務は極めて属人的なものになったのではありませんか。

坪井専務: ええ。見積が作れるのが、私と知念の2人だけという状況が続いていました 。

知念様: 以前は1日中見積業務にかかりきりでした 。生産管理システムはありましたが、図面はPDFで管理されており、過去の似た案件を探すにはファイルを一つひとつ開いて中身を確認するしかなく、検索性が非常に悪かったんです。

坪井専務: 特に苦労していたのが、見積書への社名や品名などの入力作業です。うちが受ける医療関係の仕事は、記載が全て英語なんです。それこそ「なんとかhealthcare」といった長い名称を一つずつ見て打ち込んでいたので、入力作業だけで膨大な時間を奪われていました 。

知念様: また、同じような形状でも担当者によって金額が変わってしまう「見積のバラつき」も深刻でした。お客様から「前回と価格が違うよ」と指摘されることもあり、地域密着で商売をしている以上、一度の「いい加減な回答」が信頼を失うことに直結するという危機感がありました。

──(國馬)スピード感についても、お客様からの要求は厳しかったのでしょうか。

知念様: 「見積が早いところに決める」というお客様もいらっしゃるので、回答の遅れは失注リスクに直結します。以前は1日に20件こなすのが限界で、とにかく「図面を探す時間」をどうにかしたいと考えていました 。

匠フォースとの出会い。決め手はAIと人による真摯なサポート

──(國馬)匠フォースを知ったきっかけは、展示会だったそうですね。

知念様:JIMTOFの会場で、匠技研工業を見つけたのがきっかけです 。当時は見積をシステム化するという発想自体がありませんでしたが、直感的に興味を引かれました。

坪井専務:実は他社のAI見積システムも検討しました。でも、他社は「AIが自動で金額を算出する」というもの。私たちの仕事は特殊なオーダーメイドですから、AIに任せきりにしても「正確な見積金額を算出できないだろう…」という不安がありました 。

また、別の会社は非常に高額であり、うちは想定ターゲットではないなと感じたシステムもありました。

──(國馬)それで、匠フォースの「AI支援」という考え方に共感いただいたのですね 。

坪井専務: そうです。最後は人間が確認するけれど、そのための材料をAIが揃えてくれる。という点に魅力を感じました。

──(國馬)スタートアップ企業である私たちのシステムを導入することに、不安はありませんでしたか?

坪井専務:もし会社がなくなったら、「それまで積み上げたデータはどうなるんだ?」という漠然とした不安はありました。しかし、担当の中野さんが本当に親身になってくれたんです。弊社の業態特有の複雑な見積パターンをなんとか形にしようと、知恵を絞って『それなら、こういうやり方はどうですか?』と必ず解決策を提示してくれました。その真摯な、システムを共に作り上げていく姿勢と、毎月アップデートされていく匠フォースのスピード感を見て、『ここなら共に歩んでいける』と確信しました。

業界未経験社員が見積の2割を完遂!たった3ヶ月で即戦力へ!

──(國馬)ここで、事務メンバーの大石さんにお話を伺います。大石さんは現在、どのような業務を担当されているのですか?

大石様: 私は社員登用されてから1年ほどですが 、匠フォースを使い始めてからはまだ3〜4ヶ月です。以前はまったく違う職種で、製造業の知識もありませんでした。

──(國馬)未経験での見積業務は、難しくありませんでしたか?

大石様: 最初は不安でしたが、匠フォースを使ってみたら操作が意外と簡単だったんです。PDF図面をアップロードして、会社名や個数などの基本情報を入力して案件を作成する。複雑な知識がなくても、直感的に操作ができて一通りの見積を作ることができました。

知念様:現在は大石さんが見積の「フロント」を担っています。大石さんが図面を取り込み、案件のベースを作成する。そこから社内の各部門へURLを送り、現場の担当者がそれぞれの専門領域の工数を直接入力する。最後に私が全体をチェックして回答する、という分業体制が確立できています。

──(國馬)以前は専務と知念さんお2人で抱え込んでいた見積業務を、部分的に委譲し、分業化できているわけですね。

知念様: そうなんです。これにより、見積件数の約2割を、私や専務の手を介さず進めることに成功しています。その結果、約6割ほどの見積は翌日回答が可能になりました。

坪井専務: 以前は、1日の見積作成件数が20件だったところ、今では30件以上に増え、生産性は飛躍的に上がりました。

残業を削減し、業務改善やプライベートの時間を確保!

──(國馬)素晴らしい成果ですね。定量的な効果以外に、現場で感じている変化はありますか?

知念様: 現場の意識が明らかに変わりました 。加工担当者が自ら匠フォースに工数を入力することで、「これだけの時間をかけると、見積価格がこんなに高くなってしまうのか。もっと効率的に進めよう。」という原価意識が芽生えはじめています。

その結果、見積作成時の根拠と現場の実際の作業時間のズレがなくなり、両者の整合性がしっかりと取れるようになりました。

坪井専務: 私から見ても、情報の透明性が上がったと感じます。過去の類似図面を瞬時に検索できるため、「前回と価格が違う」というお客様からの指摘も、今ではほとんど聞きません。

知念様:また、匠フォーラム(匠フォースユーザー会)で出会った会社様と、相互に受発注を行う関係になりました。そういった出会いや新しい知識を得られるのも匠コミュニティに所属しているメリットであり、匠技研さんにはもっと市場を拡大し、ユーザーを増やしていってほしいです。

──(中野): 知念さんは、ご自身の生活に変化はありましたか?

知念様:夜遅くまでの残業が常態化していましたが、今は業務時間内に終わる案件が増えています。空いた時間で社内の改善活動に取り組めるようになり、プライベートの時間も増えました。……実は飲みに行くことも多くなって、体重が増えちゃってます。(笑)

坪井専務:以前は、担当者が休みの場合、過去の図面や見積を探すことはできませんでした。今は、誰かが不在でも匠フォースを見れば「同じルーティン」で過去の見積を追えるようになった。この安心感が、担当者の精神的なゆとりを生み、結果として仕事の質向上にも繋がっています。

匠フォースを武器に、未来への進化を続ける

──(國馬) 最後に、今後の展望をお聞かせください。

坪井専務:今は自動車業界が厳しい局面ですが、今後は半導体や他の業界など、さらに新しい市場にチャレンジしていきたい。量産から一品物へ切り替えた時のように、変化を恐れずに前進を続けていきます。

知念様: 見積業務における目標は、シンプルな案件なら「翌日回答」、将来的には「2時間以内」の回答を目指しています。継続して見積スピードを上げることが、そのままお客様への信頼に繋がると信じています。

大石様: 私はまだ知念さんのサポートが中心ですが、いつかは「大石に任せれば大丈夫」と言われるまで、匠フォースを使いこなして知識を深めていきたいです。製造業を知らない私でもここまでできるんだ、という姿を見せていければ嬉しいです。

属人化業務を、AI活用で“会社の資産”へ。

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編集後記

職人の知見を仕組みとして可視化し、製造業未経験の大石様へ着実に継承していくプロセスは、まさに中小製造業が目指すべきDXの理想像です。
効率化は、現場に新たな「付加価値」を生み出す時間をもたらします。私たちは、そうした現場の実現に向けて、これからも全力で支援してまいります。

カスタマーサクセス  國馬

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